金光味噌の裏メニュー「備後みそ」を仕込みました

先日、金光味噌の裏メニュー的なおみそ「備後みそ」を仕込みました。
製法は業界的にもイレギュラーなもので、おみそが好きな方にはぜひお試しいただきたい製品です。
しかし・・・
この製品は量産を行なっている定番商品ではありません。
現在だけですが、昨年仕込んだ少量のみの販売を行なっています。
もし興味をお持ちな方はは「裏みそください。」と、店頭にてお申し付けください。もしくは、当店のオンラインショップでもお買い求めいただけますので、このページの一番下の箇所にあるバナーをクリックしてください。

まさしく秘蔵・裏みそ

当社の裏メニュー的な「裏みそ」とは、1年に1回少量だけ仕込む「合わせみそ」のことです。あるお客様のご要望のもと米と麦の麹から作り出したおみそで、備後地域に古くより伝わるお味噌です。金光味噌の蔵の中、少量かつ密やかに作られているおみそです。写真はおみそを取り出しているときに滴り落ちる「みそだまり」です。白色の塊は旨み成分が固まったチロシンや産膜酵母(発酵を進めてくれる空気中の菌の塊)と言われるものです。旨み成分たっぷりなのがみていただいてわかるかと思います。

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米と麦の麹でできた「備後みそ」です

日本には九州の麦みそ、関西より東の米みその文化が古くよりありますが、その中心に位置する府中のある備後地域には米と麦みそを作る文化がありました。そしてそれを合わせ「合わせみそ」というのも伝統的にありました。当社では備後ならではのおみそなので、「備後みそ」とも言っております。

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製法:できあいのみそを混ぜるのではなく、米と麦をミックスして発酵させています

通常の合わせみそは、米みそ、麦みそ、それぞれが完成してから決まった量を混ぜ合わせる製法をとっています。一方、「備後みそ」は発酵の前段階で米と麦を混ぜ合わせて作ります。一緒に発酵を行なっていくので、米と麦の発酵具合が整っているのが特徴です。
米と麦は吸水性が大きく異なるので、水を漬け込む時間が異なりますので、そのあたりをきちんと考慮しての浸漬を行なっています。

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味わい:ほのかな甘みのあるおみそです

米味噌の甘みと麦味噌のちょっとした苦味がほどよく組み合わされた味わいです。甘すぎず、辛すぎないのが特徴です。写真は昨年仕込んだものです。

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限定商品、少量のみの販売です

1年に1度だけ少量を仕込む、とあるお客様のための限定商品でした。そのため大変少量にての販売となっています。今しか手に入らない当社の「裏みそ」の「備後みそ」を、この機会にぜひお楽しみください。